My.devil

真っ黒に染め上げた、私の中のdevilは皆にはバレずに密かに私の中で息をし続ける。

立派なdevilにいつかなるように。と育てていくうちに

それは危険なほどに、真っ黒すぎて真夜中には見えなった。見失ってしまった。

devilはいつも私を支配し、誘導するが

深い深い夜には、私を野放しにしてしまう。

そして解らなくなって、見えなくなって

自分が誰なのかさえ忘れてしまう。

私の大好きなdevilは、可愛いdevilは

私を決して不幸にしない。

悪を喰うように、善を華麗に泳がしてくれる

バレないようにずっと闇に潜んでてくれる

かといって私を決して幸せにもしない。

ただ、ずっとそこにいてくれる。それは確実に。

私はこの先、このdevilの姿をハッキリと誰かに見せる事をしないが、

devilに魅せられて狂ってしまった私で

誰かが気付いてしまうかもしれない。

 無責任にも自由になってしまった真夜中の私の暴走で

誰かがdevilを殺すかもしれない。

それは、とても怖くなる。

唯一、私を愛してくれるdevilに

私の悪を喰って育つ愛しいdevilに

決して不信感なんて抱いてほしくない。

 だから

迷うのだ。溺れるように、迷うのだ。

でもdevilはそんな私でも黙って見過ごしてくれるから

君たちに、少しだけ教えてあげる。

私の全部は偽物だ。

君が見てる私は、美しいほどに偽物だ。

だからdevilがいつも私の傍にいてくれるから

君達なんていらないんだ。ということ。

偽物の私を決して愛さないで。ということ。