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れしをそう。

嘘。そう全部、嘘。Twitter:@nisemonoko

参ったなあ。

「参ったなあ」

これが最近の口癖。

 

例えば

細くて弱々しくて、今にも切れてしまいそうな糸を、慎重に目的地まで繋げようとするのだけど

切なくも、私はその糸にそこまでの期待をしていなくて、

案の定、目的地手前で切れてしまった糸を

ただ眺めて「参ったなあ」と一言吐き、仕方ないで終わらせているような感じ。

 

その糸を太く頑丈にする手段はまだ解らなくて

今の私が必死で紡いだ糸が、果敢無げで弱々しい事はとても必然的なのだから。

 

でもただ、微かであっても

糸を紡げられたという事が、今の私には重要で

それを一瞬でも目的地にまで繋げようとした。という事実だけが必要なのだ。

 

「参ったなあ」と言って、何度も何度も紡ごうとする。

いつか、その糸に期待できる日はくる。と信じている。

 

ただ、その糸は、外的要因によって切られてしまう事もよくある。

 

太くて頑丈だと、千切れてしまう訳がない。と勘違いされて

激しく揺さぶられてしまい

なのにその糸は音もたてずにアッサリと切れてしまうものだから

「なんでそんな弱いの。」と呆れられてしまう。

 

そして「参ったなあ」と言って、私はまた糸を紡ぐ所から始めていく。

幻滅もしないし、泣いたりもしない。

 

よくわからないかもしれないけれど

そんな感じで、慎重に慎重に糸を紡ぎ繋げる作業をずっと繰り返しているような毎日。

 

そう

私は決して、強くない。

 

だけど、強くなくてもどうにかこうにか、自分を越えていかないといけなくて

糸を太く頑丈にできる手段を見つけないといけなくて

目的地にちゃんと繋げないと私は死ねなくて。

 

上手くいかない事ばかりだけど

「参ったなあ」で、私自身を励ましていく。

希望は必ずどこかで眠っていて、覚ましてあげないといけないから。

 

あと少しだ。

ここまで来た。たぶんあと、もうちょっとだ。

神経質な脆い糸を紡ぎながら、私は少し微笑んでしまう。

 

そして、少し人間らしい自分が恥ずかしくなって、私は一言呟くのだ。

 

「参ったなあ」