かんたんえにっきvol.11
さんがつじゅーににち、にちよつび
ずっとポテトだけを友達だと思い込んだ。
ポテトサラダ、じゃがバタ、ポテトとトマトとアボカド、、
ずっと友達を口に入れ続けて胃を満たした。
幸せだった。君が大好きだ。と何度も何度も言った。
けれど最後には
君じゃないものを口に入れたくなった。とポテトに言った。
私は友達にそんな悲しい言葉を吐いてしまった。
「だって嫌いになりたくないから」
もうしばらく友達を辞めようと言った。
大好きだったから、仕方なかった。
悲しいけど、まだ嫌いじゃないから、まだポテトは嫌いじゃないから良いんだ。と自分に言い聞かせた。
そんなポテトの日。よくわからないけれど、ポテトを友達にして悲しくなった日だった。