涙味のコーヒー
報われなかったのか?
私は私に勝てなかったのか?
涙味のコーヒーは何故か懐かしかった
こぼれ落ちるのを必死に堪えた頃が確かにあったのを思い出す
「どうして私には何も無いの?」
必死に問いかけて、閉ざされた扉は何故がとても眩しかった
必死に追いかけて、落とされた闇は何故かとても暗くて寒かった
私が犯した罪、過去からの報いだと思った
ひとりぼっちじゃ暗い、寒い
逃げ出さない私を、初めて落としてくれた
悔しい、できないのが、何も無いのが、何も出来なかったのが悲しい
そして周り見渡したら
やっぱり私、ひとりぼっちだった
もう1度、もう1度、もう1度
信じたい
逃げ出さなかった私を褒めてあげる
お願い、まだ少しだけ光を照らしていて