れしをそう。

嘘。そう全部、嘘。Twitter:@nisemonoko

私が美容室を定めない理由。

一種のコレクターなのか?と、勘違いしてしまうほどに集めに集めまくったメンバーズカードの量に、きっと誰もが口を揃えて問うのだろう。

 

「どうして1つに定めないの?」と。

 

けれど私だって当初はこうなるつもりなど1ミリも無かったので、

いつもイマイチ腑に落ちる理由が浮かび上がってきてくれなくて、ただひたすら困る。

 

今となってはどんな理由を並べたとて、立派な“後付け”のようになってしまうし、

自分自身でも納得がいく“とっておきの理由 ”には未だ辿り着けてはいない。

 

だからこそ今日は、

“ 理由っぽい理由”をビシッとここに確定させてしまおうと思う。

 

かっこよく、そして、それっぽく。

 

いつか「美容師は専属の人じゃないと落ち着かないよね」と、7年間通い続けた美容室が私にもあった。

 

私の髪の毛の生え方、質、弱さ、癖、色、つむじの位置に、

スタイリングやカラーの好みまですべてを知り尽くしてくれていた専属美容師さんが確かに存在した。

 

「さあこさんの毛質はこれがダメだから、このスタイルはできないよ」

 

毎度そんな言葉を叩きつけられ、自由自在に自分のしたい髪型を選ぶことができなかった頃があった。

 

今では信じられないけれど、

思い返せばその頃の私は、それをすんなりと受け止めていて、尚且つ、飲み込めていて、

これが当たり前。これが美容室なんだ。と信じ込んめていた。

 

それにきっと、この記憶こそがメンバーズカードコレクターに繋がる“ 大きな理由”に1番近いのかもしれない。

 

「僕、独立するんだ」

初々しく、活き活きとした私の髪の毛を7年間切り続けた人。

私の中の“美容室とは”を騙し続けた人。

 

今でも忘れることは無い。

 

顔にはヒゲが少しだけ生えていて、毛先にパーマがかかった粋がった黒色の髪型。

典型的なTHE美容師なビジュアルに、身長は180センチと高く、真っ直ぐなフォルムの細見な男性だった。

 

低めな声で、いつも耳元に「前髪は?」と小声で囁きかけてくる真性のプレイボーイだった。

 

初めて私がその人と出会ったのは、確か中学1年生の頃だったと思う。

 

最初からその人は、私の「専属」になりたがった。

 

「今度は僕の好みに切るね」

 

帰り際はいつもこのセリフを呪文のように唱えては、初な私を洗脳し続けた。

 

その人は確立しきった男性だった。

私にとって、とてつもなく大人な男性だった。

 

馴れた手付きで私の髪の毛を触って、私と同時に私の髪の毛とも会話をするような人だった。

 

「この髪は誰にも触らせない」

 

今思えばあの人は、若い私の事を飼い慣らしたかったのかもしれない。

いわゆるロリコンだったのかもしれない。

 

「この人以外に髪は切られたくない」

と、私に思わせて狂わせたかったのかもしれない。

 

何度も何度も何度も私の髪の毛を切り、

何度も何度も何度も私を褒めてくれた。

それに、知らないことを沢山教わったりもした。

 

大人が子供を育てていくような、楽しくもないなんともない会話を繰り返して、

私に何度も「すごい」と言わせた人だった。

 

そして、通い続けてから5年が経った頃から、

私の髪の毛を切る時は必ず2人きりを指定してくるようになった。

 

「もう何年目だね」なんて詰まるはずない数字の話をしながら、

案の定私の前髪を切る時だけは、私に「大人」を見せ付けてきた。とても器用に。

 

もしかしたらその頃、

既に私はその人に切られたくて切られたくて仕方なくなっていたのかもしれない。

 

正直今となっては、

その頃の感情とか、どんな速さで脈を打っていたのかなんてこれっぽっちも思い出せないけれど。

 

ただ1つ確かなのは、

「この人以外に髪の毛を切られることはないのだろう」と、信じていたということだ。

 

少し言い方を変えると、

決め付けていた。

思い込んでいた。

惑わされていた。

 

そして通い初めてから7年が経った頃、既に私も大人になっていた。

 

好きな人とかお付き合いをした人が、既に何人もいたのかもしれない。思い出せないけれど。

 

「俺さ今度独立して、この店辞めるんだ」

 

この言葉を聞いた瞬間、店内の雑音が一瞬すべて消えた気がした。

 

そして何度か聞き返し、絞り出してやっと出た返事が

確か「おめでとう」だったと思う。

 

 

その人はいつも私に夢を語っていた。

 

「俺は自分の店を出すのが夢で・・・」

 

彼が何度も擦り切れるくらいに語っていた夢が こんなに近いとは思ってもみなかった。

 

当時の私は、夢というのは果てしなく遠く、叶うまでには沢山の時間が必要なものだとも思っていたし、

夢を本当に手にした人を見たのは、たぶんその時が初めてだったのかもしれない。

 

「だから、もちろん君は付いてきてくれるよね?」当たり前のように、意気揚々と彼は私に言った。

 

「わからない。遠いし」

「なら、今度はご飯行こう」

 

それを聞いた瞬間、

私は私の7年間を目の前でグチャッと壊されたような気分になった。

 

悪く言えば“幻滅”

良く言えば“蘇生”

 

私の髪の毛を切り続けてくれた人。

私を魔法にかけ続けてくれた人。

私を可愛くしてくれた人。

私の髪の毛を切らない時間が欲しかっただなんて知りたくなかった。

 

ずっと永遠に私の専属の美容師さんのままでいて欲しかった。

 

だから私は、連絡先は教えなかった。

 

だけどその人がいなくなってからも、その美容室には4回ほど愛想良く行き続けた。

 

そして、いつも店長さんに同じ小さい紙を渡された。

 

私はその紙を4回、計4枚

帰り道のゴミ箱に捨てた。

 

それからというもの、

その美容室には1度も足を運んでいない。

 

まぁもちろん、あれからあの人がどうなったのかも知らない。

 

全何章あるのかも不明な私の髪の毛ストーリー1章は、その時静かに幕を閉じたのだった。

 

 

辺りに散らばった髪の毛。

7年通い続けた美容室に行かなくなってから私は初めての美容室を転々と巡るようになった。

 

最初は、

「自分に合った美容師さんを、美容室を見つけよう」というのが目標だった。

 

2.3回別のところに行って、最終的に1つに絞り込もうと思っていたはずだったけども。

 

初めて私の髪の毛を触って、

違う分け目にされて、好みじゃない長さに切られて、私の髪の毛を染め上げたあとに

「色入りやすいんですね」と驚いた顔で言う。

 

そして次には

「色がこんなに入りやすいなら、もっと」と語りだす。

 

落ち着かない雰囲気の中で、宙に浮くような空虚な会話を繰り返して、

私の背後を写した鏡を、正面の大きな鏡に写しては、

心配そうな表情で「どうですか?」って聞いてくる。

 

どんなに気に食わなくても決まって私は

「完璧です」と答える。

 

「また来てくださいね」とエレベーターまでお見送りされて、終わる。全部その日に終わる。

 

この一連のフローがとても新鮮で、心地よくて、

7年の眠りから覚めていくようで、とてつもなく嬉しかった。

 

ドキドキして、わくわくした。

 

それから、ずっと新しい美容室を巡っては、

いつも違う人に髪の毛を切ってもらって、

いつも何も知らない人との時間を2時間弱過ごして、

“成功”でも“失敗”でも「新しい」を繰り返し続けている。

 

それが良くて、それが何よりも楽しい。

 

写真撮っていいですか?

毎回、私の髪の毛を染めた挙げ句

満足気に吐かれるセリフ。

 

「良い色に染めてあげた」と言わんばかりの表情の美容師さんのカメラに

私は快く応えてあげる。

 

確かに、同じ色を要望しても

手掛ける美容師さんによって完成の色が全然違うのは面白い。

 

カラーに力を入れてくれる人もいれば、

カットに力を入れてくれる人もいる。

本当に様々だから、一層面白い。

 

しかも最後には人としてではなく

私の髪の毛に対して「もう一度来てください」と頭を下げてくれる。

 

人としてを求めない私にとっては願ったり叶ったりな対応が初めての美容室にはあるから、

未だそこから抜け出せずにいる。

 

切ってもらってる間、どれだけ楽しい会話もどきを繰り広げても

最後には私の髪の毛だけを見てくれる。

 

その人の全力を、髪の毛だけに注いでくれる。

 

一切の情がない空間、とても心地よい。

 

そう、いつしか私は

「自分に合った美容室探し」を辞めていた。

 

求めているものを追いかけるような、

求めないものに触れないように、触れられないようにしているようなそんな感じ。

 

もう一生戻れないかもしれない。

 

 

これが趣味なのですか?

 

ある日、美容師さんに投げられた言葉。

 

美容室を一つに決めない理由は、趣味だから。

これが一番丸く収まる理由なのだろうけれど

きっとそうじゃない。

 

恐らく、ある日突然訪れる“終わり”をもう経験したくないからなのかもしれない。

 

もしくは、

もう美容師さんに惑わされたくないからなのかもしれない。

 

「もう何店舗目ですか?」

「軽く50店舗は行ってるかもしれません」

「まだ“理想”に出会えてないのですか?」

「いいえ。沢山の理想はありすぎるほどでした。でもまだ見つかるかもしれませんし」

「なにがですか?」

「急に閉店しても、急にいなくなっても、それでもいいやって思える店舗に」

「?」

「いや、なんもないです」

 

私はまだ、出会えないだろう。

 

私はまだ、新しい人にこの髪を預けて、

恋を初めて、その日に終わらせるような。

そんな旅をし続けるのだろう。

 

そしてこれからもこの美容室日記に“理由に近い理由 ”を書き続けていくとしよう。

 

 

 

 

私がチョコミントを許す日までのレポ『チョコミントチャレンジ』第2段

さて、今日のこの日を待っていた人はいるのだろうか・・・

 

ただ私がそんな事を気にしていたとするならば、きっと、

“第一弾”から2ヶ月弱という長過ぎる期間を空けたりはしないはずだ、つまり、私はすっからかんだ。

 

つまり私は、君たち以上に・・・いや、なんでもない。

 

では早速、気を取り直して私が戦った『チョコミントチャレンジ』を思い出していこうとしよう。(何ヶ月も前なので不安ではあるが)

 

FamilyMart『チョコミントフラッペ』

実は、③の『ガリガリ君』にこっ酷く振られた後、結構落ち込んでいた。

 

「もう私は誰からも愛されないのかもしれない…」

とよく似た

「もう私はチョコミントを好きになることはできないのかもしれない…」

を盛大に感じすぎていて、諦める寸前だった事をまず頭に入れておいてほしい。

 

もう誰も信じれなくなった私は、またスタート地点。

まさに“振り出しに戻る”であった。

 

そこで私はピンときた。

 

「チョコミン党お墨付きの1点」は、もしかするとモチベーションを上げてくれるかもしれない。という突然の素晴らしい閃き。

 

そこで選ばれたのが、

後に食べることになる「セブンティーンアイスのチョコミント」なのですが、そこに行き着くまでには数々の試練を乗り越える必要があった。

 

なので少し遠回りを。

 

何故なら、このセブンティーンアイスを入手するには、まずセブンティーンアイスの自販機を見つけないといけない。

 

この第一関門をくぐり抜けないことには、私のチョコミントチャレンジはきっと終わることができない。まるで人生と同じだ。

 

私の住んでいる街で心当たりがあるセブンティーンアイスの自販機はたった一つだけ。

それしか思い出せない。

 

なので、とりあえず私は夜通しセブンティーンアイスの自販機を探し回ることにした。

 

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ハズレ・・・

まずこれ、セブンティーンアイスでもないじゃないか。

 

無意識の記憶というのは呆気ないものだよ、ほんとに。

 

次に向かうは、記憶にある唯一のセブンティーンアイスの自販機。

 

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「おい、まじか...」

 

私の住んでいる街には「チョコミント」は無かったようだった。

 

私の住んでいる街にはチョコミン党はいないようだった。

 

一ヶ月前なら、この街の人達みんなとハイタッチできたはずだけど、今の私は違う。

 

みんな、敵。

お前ら戦う準備はできてるか?

 

何度だって失敗しても、また立ち上がれる。

切り替えのスピードは誰にも負けない自信がある。

だって、私の人生はいつもこうだから。(ドヤ)

 

だけど人生は甘くない。

とてもクールだ。ミントなだけに。

 

何時間探し回ってもチョコミントは見当たらなかった。

 

その時の時刻はたぶん深夜2時くらいだったと思う。

 

充分に疲れ果てていた。

そんな時に立ち寄ったコンビニで見つけたのが、この『チョコミントフラッペ』だったというわけでございます。

 

前戯が長すぎて、眠っちゃいそうだった?

それは謝っておきます。

ごえんやさい。

 

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モミモミモミモミ

ジャーーーーーーー(機械)

マゼマゼマゼマゼ・・・・ゴクッ

 

「何コレ!うまーーーーーーーーーーーーーーあ」

 

きっと火照った身体と、長すぎた旅のせいだったとも思う。

 

でもとりあえず今日1日のガッカリがすべて報われた気がした。

このチョコミントフラッペは、求めていたチョコミントそのものだった。

 

チョコミントフラッペは一応飲み物なのだけど、ちゃんと食べごたえがあるというか、なんというか。

 

味もちゃんとチョコレートとミントを両方同じ量だけ律儀に届けに来てくれるというか、なんというか。

 

とりあえず美味しかった。

溶けてしまわないうちに、飲み干してしまわないといけないスリルもたまらなかった。

 

この時の私は、また誰かを愛せるかもしれない。と見事に思えていた。

 

しかも、まだ終わることができない『チョコミントチャレンジ』をしっかりと楽しめていた。

 

 

セブンティーンアイス『チョコミント

セブンティーンアイスの自販機を見つけられなかった悔しさを取り返すかのように、

インターネットでセブンティーンアイス 設置場所”を調べまくった結果、隣町のスーパーに設置されているという情報を入手する事に成功した。

 

その情報を知ってしまった以上、居ても立ってもいられない私は、時を移さずゲットしにいくことにした。

 

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「やっと会えたね」

 

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もう早速、食べてやる。舐め回してやる。

 

そして一声目

「こりゃ、さすがだわ」

 

夜通し探し回っただけある味。

130円という安さでまず素晴らしいくせに、手を抜いてない完璧で丁寧な美味しさ。

 

何よりも自販機だから人目もはばからずにむさぼり食べれる嬉しさ。これには特大ポイントを差し上げたい。

 

兎にも角にも、この時点での私の「チョコミント好き度」は85%にまで達していた。

 

自分でも驚きのパーセンテージをたたき出してしまっていた。

 

チョコミントに何の迷いも躊躇いもなく、

口の中に入れては、しっかりと味を噛み締められているではないか。なんてこった。

 

いつの間にか私の舌は別の誰かの舌になっていたのかもしれない。

私の舌はどこかにいってしまったのかもしれない。

 

 

もう私は、チョコミントを真っ直ぐに愛していた。

チョコミントを食べたいと思っていた。

目は無意識に水色を探していた。

 

そう、私の知らないうちに“チョコミントチャレンジ”はすでに成功していたのだった。

 

赤城乳業『チョコミント

この“チョコミントチャレンジ”をスタートさせる前にある人が猛烈にオススメしていたのが、このAkagiさんの「チョコミント」だった事をふと思い出した。

 

「え?チョコミント食べられないの?

この世の良いモノを上手く判別できてないなんて、君はお子ちゃまだね」

と、鼻で笑われた事を思い出した。

 

胸の奥から何か熱いものがグアーと湧き上がってくる。これはきっと“ムキ”だ。

 

そして、ムキになった私はエネルギーに満ち溢れながら赤城乳業のチョコミントを手にする。

 

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今の私は、先月までの私じゃない。

お子ちゃまなんかじゃない。

 

いざ食べてみると……

「だんだん“大”好きになるじゃん・・・どうしよ」

 

一口、二口、すすめていくうちに、ただの“好き”が“大好き”になっていくのがわかったので、

ちょっとだけ意識してスピードを落としてみるけれど、もう止められそうもなかった。もう進むのみだった。

 

すでに私は、“大”のついた人だった。

少しだけ世界のいいモノを判別できたような気がする。

 

だから、もう成功でいい。

 

この“チョコミントチャレンジ”は成功でいい。もう終わりでいい。

 

だって、これ以上は“チャレンジ”なんかじゃない。

ただの「私の好きなモノの話」になってしまうから。

 

なので!ここからは番外編として紹介していきましょう!

そっちの方が気が楽だ。

 

今回の【チョコミントチャレンジ】で、私がチョコミントを大好きになってから食べた『チョコミント』達を一気に紹介しましょう。

~星評価を添えて~

 

セブンイレブン『チョコチップバー』

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★★

 

⑧スーパーカップ『チョコミント

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⑨グリコ『ギッシリ満足チョコミント

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★★★★

 

⑩【原点】サーティワン『チョコミント

そして結局、私は戻ってきてしまうわけですわ。

【チョコミントチャレンジ】の1発目で食べた、サーティワンのチョコミント

 

今食べるとどう感じるのかが、ただただ気になっただけだけど。

 

数々のチョコミントに抱かれて、数々のチョコミントに心奪われたり、ガッカリさせられたり、裏切られたり、大好きにさせられたりして、

 

きっと私はチョコミントチャレンジをする前よりは成熟したはず、きっと今はあの時とは違った感覚を抱くはず。

 

 

だって経験という強い鎧が今の私には装着されているのだもの。(大袈裟)

 

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「私は君の素晴らしさを知る為に、遠回りさせられたのだろう」

 

やっぱりサーティワンのチョコミントはナンバーワンだった。

 

このチョコミントは他にはない、優れ尽くしている。最高だ。

 

チョコチップとミントの割合、チョコチップのデカさ、色合い、満足感、幸せ度、そのすべてが、どれもダントツトップだった。

 

勿体なくも私はチョコミントを知ることができてた、ありがとう。

わたししあわせです。

 

その暁といっては何ですが、金輪際アイスはチョコミントしか食べないことにします。(白目)

 

人生の面白さを味わう為、チョコミントを味わったのかもしれない。

つまり、人生を横臥している人間になるためには“挑戦すること”は必須なのかもしれないなぁ。

 

何度だって克服チャレンジをするべきだという事なのかもしれないなぁ。

 

私はまだまだ知らないことだらけだ。

だからこそ「知りたい」を全部大切に扱っていくべきなのかもしれないなぁ。それはわかる。

 

 

 

私はこの【チョコミントチャレンジ】で、これまでの人生の勿体なさをすべて拾い集めたいと素直に思ったのだった。

 

決めつけで捨ててきたものすべて、もう一度欲しくなっていたのだった。

 

こんなに美味しいものを知らない(知れない)人生なんて溜まったもんじゃない!

 

私はもう何も無駄にしたくない!

 

少し大袈裟かもしれないけれど、チョコミントチャレンジは私に“後悔しない為に必要な何か”を教えてくれたのでした。

 

なので私が、私の人生と向き合う為にとても必要なチャレンジだったということにしておきます。

 

無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!無駄!

 

ま、残された夏はガムシャラサマーでやっていこうと思います。

 

長々とお付き合いくださりましてありがとうございました。

 

2018年、私の夏

チョコミントチャレンジ〜完〜

 

 

私がチョコミントを許す日までのレポ『チョコミントチャレンジ』第一段

どうしたものか、“春の桜”以来なかなか書く気にならず、すっかり季節は夏になろうとしているではないか。

 

6月梅雨、雨が私たちを濡らし、夏を迎えさせる準備をさせる。

身に纏う衣装は随分と薄ペラくなり、私は世界に同化するかのように、いっちょ前に涼しさを欲してしまっている。

何度も『夏』が纏わりつこうとするのを必死に避けながら過ごしている。

 

と、そんな最中、私の脳内をある疑惑がよぎった。

 

『私はチョコミントが食べれなかったのではなかったっけ』

 

そう、それはとてつもなく突然だった。突然すぎて自分でも驚いたくらい。

 

私はソレが苦手なことを今日まで知らない振りして生きてきたはずだった。

でもきっと私は、昔からソレがとても苦手だった。はず。

 

幼い頃、小さな私が舌でソレを溶かしていく過程で「苦手だ」と断定してしまってから、約15年以上が経っていた。

 

なのにある日、私は何故かソレの味を確かめたくなったのだった。

 

そんなこんなで突如始めた“チョコミントチャレンジ”は、一種の自分との戦いでもあった。

 

私は先入観に囚われやすい性格で、物事を決めつけて生きるのがとても好きな人間だ。

 

だけどその先入観や偏見は、年齢を重ねるごとにとても邪魔になった。

 

邪魔すぎるはずなのに変えられない自分へのディストレス状態で時々窒息死しそうになる事もある。

 

だから変えたかった。

覆したかった。

先入観を少しでもいい、減らしたかった。

 

たかがそれだけの事。埋まりそうもないくだらない事でもいい。

そんなくだらなさにチャレンジしている自分に浸りたかった。

 

なので今回は私の“チョコミントチャレンジ”の記録をここに残しておこうと思う。

 

物好きな人だけが見てくれればそれでいい。

なんなら読まれなくたっていい。別になんでもいい。

 

サーティワン『チョコレートミント』

『最初は絶対にミスりたくない。』

これだけは譲れなかった。途中でリタイアなんて、たまったもんじゃない。

 

チョコミント克服カリキュラムに最も相応しいスタートを切ろうと、悩みに悩んだ挙句、アイスクリーム屋さんの王道“サーティワン”なら、きっと私を迎え入れてくれる!と、信じてみることにした。

 

なので重要な一発目は『サーティワンのチョコレートミント』に決定した。

 

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恐る恐る一口、舌に乗せて溶かしていく。

「あれ?」

二口、三口、四口と進めていっても“嫌い”が襲い掛かってくることはなかった。

 

何ならチョコレートとミントが同時に現れるので「ウェルカーム!」と迎え入れてしまうではないか。

 

「おかしいぞ」

幼き頃の自分に問う、本当に君はチョコミントを食べたのか?と。

 

でも待ってくれ、まだ“好き”を断定するのは早い。

 

何故なら、“チョコミント克服カリキュラム”を難易度1からスタートさせたのは紛れもなく私自身だからだ。

 

“絶対に安心、安全”という保険をかけたのは、疑う余地もなく私自身だからだ。

 

アイスクリームの王道サーティワンさんにはお手上げですわ。

 

こりゃうめーえですわ。あなた方が胸を張って出しているそのアイスクリーム達は、うめーえです。

きっと全部のフレーバーがうめえはずです。

 

だって、たけぇですもんね。ちょーたけぇですもん。素晴らしいっすわあ。

 

と、そんな感じで、1発目のチョコミントチャレンジは順調なスタートを切ったのである。

 

②BAKE『ベイクアイスステック【ミント】』

次に手にしたのが、ファミリーマートに売られていた『ベイク』のチョコミントアイス。

 

ベイクといえばチョコレートのお菓子だが、僅少なる激うまチョコレートの一つである。

 

そんな“激ウマ”という貼り紙がペタッとついてある『BAKE』と書かれている商品を見過ごすわけもなく、迷わず手に取り購入した。

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そんなこともあり期待値は、かなり高かった。

 

なのに・・・・

食べて一発目に口にした言葉は

『歯磨き粉やんけ!!!!!!!!』

 

とても残念で、無念だった。

 

せっかく信じれると思った男性に、間髪入れずに裏切られたような感覚だった。

悲しかった。悔しかった。寂しかった。

 

そして今回、私が歯磨き粉だと思った理由を推測するに、たぶんチョコレートとミントが分離していたからだという結論に至った。

 

このBAKEアイスは、ミントのみのアイスをチョコレートが包み込んでいるような構造になっていて、噛んで口に入れた瞬間に広がるのはミントの味のみなのだ。

 

それは、チョコレートVSミントの戦いで見事ミントが圧勝してしまうような、なんていうかチョコミント初心者には悲壮な味。

簡単に言うと、歯磨き粉でしかなかった。

歯を磨かないタイプの、歯磨き粉だった。

 

ただ、私はめげない。

 

この時点で、すっかり『好奇心』は搔き立てられていたし、お得意の『意固地』が発動していた。

 

あっぱれ!わたし!

 

ガリガリ君リッチ『チョコミント

私の率直な印象

『絶対ガリガリ君はキツイ』

 

好奇心という強い味方がついている以上、この時の私に怖いものは無かった。

キツイとわかりながらも、迷わず口にほおりこむ。

 

そして一言

『ありがとう、まずいです』

 

もう伝える事など何もない。

 

紛れもなく、これは私が苦手なミントアイスです。

 

 

一応チョコミントではあるのだが、口に広がるのは真っ直ぐなミントのみ。

 

チョコをいつまでたっても見つけられなくて、ラビリンスに迷い込む。

ゴールが見えない不安と、不快感で困惑する。

 

でもたまに見つける、チョコレートに『ねえ!』と呼びかけるが、とっとと居なくなってしまう。

それはそれは悲しいよ。

 

ここにきて私はチョコレートをつかめなかったのだ。

つかむことができなかったのだ。

 

 

まだまだ続くチョコミントの険しい道のり

一応言っておくが、これはチョコミント克服のための旅であり、決してアイスレビューなどという甘ったるいものなんかじゃない。

 

綺麗に見せることなど、今の私には必要がないので、包み隠さず真実を語っていくのみだ。

 

とりあえず一応、第一段のチョコミントチャレンジレポートはここで終了するが、第二段へと続くことを覚えていてほしい。忘れないでいてほしい。

 

私が、ゴールまで歩いた道のりが決して簡単ではなかったことを。

 

第二弾をおたのしみに。

 

「2018年、はる、インストール」

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「久しぶり、去年の私より綺麗になったかな?」

 

その返事は私の耳には、何も聞こえてはこなかったけど、

逞しく、立派に咲くその姿は、去年より綺麗だった気がした。

 

2018年の桜

覚えてる、去年の私は約束した。

2017年の桜の前で、涙を流しながら、約束した。

 

「2018年の桜の前では立派になっているように誓うよ。」と、必死に約束した。

 

あれから1年、また同じように、皆平等に、何も狂うことなく、相変わらず、春はやってきてた。

 

「よっ!久しぶり」と、

「待っていただろ?」と、

 

すごく得意気に、とても華麗に桜は咲いてくれた。

 

去年交わした約束通り、私は桜の前で、

また同じように、また話をはじめる。

 

「あれからね、いっぱい色んなことがあったよ。」

 

絶対に揺らぐことなんてないんだろうな。と、思うような、太い幹。逞しいよ。

 

「いっぱい泣いたし、いっぱい幸せだったし、いっぱい苦しかったし、いっぱい悔しいと思ったんだよ。」

 

薄い可愛らしいピンク色。

君は自分が可愛い事をちゃんと知っているんだろうな。

 

「でもね、いっぱい越えたりもした。去年の私には無かった感情をいっぱい抱いたりしてね、その感情で乗り越えていけたことも、いっぱいあったんだよ」

 

風がサラサラと撫でて、可愛いピンクの花びらが長い時間をかけて地面に落ちた。

 

「ちゃんと変わってこれたかなんて、わからない。

だけどね、去年と一つだけ違うことがあるんだよ。

 

それはね、

 

今年はあなたを見ても悲しくならないんだ。

 

もう行かないで。って、散らないで。って全く思わない。

 

それに、君からあんなに怖かったサヨナラが伝わってこない。

 

この季節を大嫌いにならない。

 

あのね、私ね、

きっとあなたにとっては、激的に美しくはなれてないかもしれないけど、

 

たくさん手にしたものと、たくさん失ったもののお陰で、“ 終わり”と、ちゃんと向き合えるようになったんだと思うの。

 

だからね、君が1週間後、

地面に散らばっていても、去年のような話はできないんだと思う。

 

今は、ちゃんと上手にお別れが出来るんだと思う。

 

また来年会おうね。

来年こそ胸を張って笑顔で幸せを見せられるように頑張るね。

って惜しむこと無く、約束ができると思う。

 

あのね、

寂しいようで、寂しくないんだって思うんだ。

 

去年より孤独なようで、孤独じゃないって

 

頑張れてないようで、すごく頑張ってきたんだと思うんだ。

 

君は、いつになく美しいね。

去年よりも綺麗だと思う。

 

いつだって君は、1番美しく咲いてくるからすごいよね。尊敬するよ。

 

まあ、そんな君のあざといさが、私が君を好きになれない理由なんだけど、

 

何度だって私の話を聞いてくれる、君をたぶん私は1番信頼してると思うんだ。

 

また来年もここで逢える。って確信することができるから安心するんだ。

 

だから、どの春だって君を待ってるよ。

 

あと少しして、君がバラバラに散ってしまっても、

私はいつもみたいに話しかけるから、

 

ちゃんと春が去るまでは、そこで見ててね。

私をちゃんと見ててね。」

 

身体は、すっかり冷たくなっていて、周りにいたはずの人もすっかりいなくなっていた。

 

時間は、平等に過ぎていたはずなのだけど、

私だけ、そこに取り残されていたような気分になる。

 

「また春はやってくる。」

 

もしも何かの手違いで、春が季節から剥ぎ取られてしまったとしても、

 

私は春をちゃんと覚えてる。

それに、2018年の春をちゃんと答えられる。

 

その時、私の春は、更新された。

2018年の桜、いんすとーる。

 

明日も頑張って生きよう、そう、君のために。

明日の明日に、殺されて。

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新しく、ここ「れしをそう」のロゴを新調することにしたので、どうか早く慣れてください。

 

まあ、新調するにあたって

“気持ちを新しく!”なんて綺麗なきっかけとかは無く、

「飽きそう」だったから「新鮮さ」になればいいと思ったからです。

 

特に何も言うことはありません。

 

新鮮さ

私は昔から、新しいもの、そして新しい環境が大好きだった。

 

例えばそれは、

新しい席

席替えをした次の日からの1週間。

新しい学年

新学期初日のクラス発表、慣れない教室、慣れない担任、新しい教科書、新しいクラスメイト。

新しい服、靴、鞄

言うまでもなく、新品のにおいを漂わせて歩く1日。

新しい職場

慣れない業務内容、オドオド、知らない人、知らない場所、知らないマニュアル、ルール。

新しい家

それは新居じゃなくてもいい。

新しい生活が始まるドキドキが好き。

ワクワクする部屋の配置に、新鮮な間取り。

新しい恋人

これから知ってもらえる緊張感と、これから知る事が出来る、許認を得た新しい関係。

相手の癖、仕草、家、生活リズム。

 

まあ、たぶんもっとあるのだけど、

とりあえず私は「新しいって良いよね」と何度も口にして生きてきたような人間だ。

留まれない人間だった。

 

「知らない環境って怖くない?」

「新しい環境って慣れるまで辛くない?」

「また1からって思ったら萎えるよね」

 

なのに、私以外の人は決まって、環境の変化を恐れていた。

 

“新しい=新鮮さ”ではない。と、傲慢に“安定”の素晴らしさを何度も知らせてくれるのだ。

 

「ほんと他人って、恩着せがましい」

 

3月

2018.3.1

私は何故か、私に纏うすべてに飽きそうになっていた。

 

食べること。寝ること。仕事をすること。文字を書くこと。読むこと。誰かを愛すること。守ること。恐れること。頑張ること。休むこと。

 

そして、瞬きをして、息をしながら生きること。に、飽きてしまいそうになっていた。

 

「なんか、足りないなぁ」「なんか、もっと、こう」

 

と言って、さっきから暴れ回ることを繰り返している私の中の私に、

 

「わたしがすごく怖いこと覚えてる?思い出せる?」と、問いかけてみた。

 

これが精一杯の予防線。

 

すると、ついさっきまで辺りのモノを乱雑にミックスさせていたはずの私の中の私の手が、一瞬止まった。

 

だけど、さっきよりも勢いを増した私の中の私は

 

「そんなのどうでもいい、飽きた。怖いとかもうどうでもいいから、なんか新鮮さが欲しい!そうじゃないと壊れる!」と、大声で叫んでた。

 

「きっとあの人もそうなのかな?」

 

「きっとそうだよ。

きっと君にだって、みんな飽きてるはずだよ」

 

「でもだからって、どうしたらいいのかなんてわからないし」

 

私の中の私は、きっと私自身を狂わす悪魔だと思う。こいつは、いつだってそうだった。

 

しかし、私が私を邪魔してくるものをどんなに憎んだとて、

私の中の私は、私自身の本質であり、本心だ。

 

私の甘えを具現化させた、私だ。

 

今だって、彼女が勢いよく投げてくる“無責任”も私のもの。

 

つまり、私自身に怯え、私自身に苦しめられているだけの話だった。つまらない。

 

ここ数年ずっと、私の中の私と、こうやって対話しながら、上手にやってきたつもりだった。

 

何かあれば私の中の私は、悪魔のようにかき乱してくるけど、私は上手に飼い慣らしている。と、思い込めていたはずだった。

 

「私だって、もう飽きたよ」

誰にも聞こえないくらいの小さな声は、柔らかくもないマットレスに沈んでいった。

 

そして、息を3回、瞬きを7回、目を閉じて開ける。

 

汚くなったシーツを剥ぎ取り、布団を干し、新しい鞄を背負って家を出た。

 

徐ろに、私は風の強い世界を切り裂きながら走った。

 

走って、走って、私の中の私が消えてくれるのをひたすら待った。

 

新鮮さに変わる何かが、どこかに落ちてないか。

新しいもの、新しい道、新しい何か。

 

私を落ち着かす、新しい欲望、とりあえず。

 

ラストオーダーのお時間ですが

「大丈夫です」

 

これまで1度も入ったことの無かったカフェに入ってから、もう3時間が経ってる。

 

何かをする事も無く、何かを考えることもしていなかったはずなのに、

時間は無情、明日と私を繋ごうと、必死だ。

 

「ラストオーダーのお時間ですが、なにかご注文はございませんか?」

 

と、汚れてるエプロンの女性が、私の暗黙を突き破ってくれた。

 

「新鮮さをください」

と、答えたい気持ちをグッとこらえ

大丈夫じゃないはずなのに「大丈夫です」と答えた。

 

その後、我に返り時計に目をやるが、時間が認識できなくなるほど脳みそは、馬鹿になっていた。

馬鹿になってたのは、感情の方だったのかもしれないけど。

 

ただ1つ解ったのは、

明日と私を繋ぐ棒、毎日を刻む棒、残酷な数字。と、いう事だけだった。

 

隣の人が「いかなきゃ」と、席を経つ。

 

何故かそれが私の耳には「生きなきゃ」と変換され、心無くかき乱してくれた。

 

滲み出す視界を必死に隠してしまおうと、顔を下に向け目を閉じてみた。

 

飲んでいたコーヒーは、氷が溶けて色を失いそうになってた。

涙は流れなかった。

ここで終わらせるのは、違う気がしてきた。

 

「わたし、まだ負けたくない」

 

最後の最後の最後には

早く明日なんか終わればいい。

 

そして明日が、その次の明日を連れてきて、いつかを終わせてくれるのなら、もっといいのに。

 

自分の力で、自分の足で、自分に優しくすればいい。

迷うなら、やればいい。

壊したいなら、壊せばいい。

 

私だってもう限界だ。もう耐えられない。

 

だけど、

まだ残ってるんだ。

私には、やりたいことが山ほど残ってたんだ。

 

だからまだやらして。

まだ見させて、まだ耐えさせて。

 

私がぐっと堪えられた映像に、誰かの笑顔は、変わらずあったんだ。

すごくホッとしたんだ。わたし。

 

君がなんと言おうが、

明日の新鮮さに私は行くよ。

じゃあね。

 

捕食を何として。篇

「なんでお昼1人で食べてるんですか?」

「お昼とかどうしてみんな一緒に食べないの?」

 

本日、私に投げかけられたこの“お昼ご飯問題”で、私は、今日を25%くらいかき乱されたのだった。

 

お昼ご飯

なんでかといった理由とかは全然解らないけれど、私は人前でご飯を食べるのが大嫌いだ。

 

例えば、心を許していない人が目の前で、食べてる私をずっとガン見するシーンがあるとすれば

私は怒り狂うか、ストレスを溜め込んで泣き出すかのどちらかだと思う。

 

まあこれまでの人生、目の前に座った人間が食べてる私をガン見するなんてシーンは未だかつて無いので、

まだ怒り狂いながら泣き出した事は1度もない。有難いことに、感情的になった事も1度もない。

 

まあ、でも、

それくらい食べてる所を誰かに見られるのが死ぬほど嫌なので、ご飯は気を許した人間とじゃないと行きたくない。そう、私は結構めんどくさい人間だ。

 

「それくらい繊細な人間なのだね」と笑ってくれるのならまだマシだけど、

こんな“どうしようもなさ”をさらけ出す事で引かれてしまう事は、目に見えてるので、

できるだけ誰にも言わないように過ごしてきた。

 

私の食べ方がもしもヤギみたいなクセのある食べ方だったとしても、

魔物が人間を喰らう時みたいな邪悪な食べ方だったとしても、

とりあえずどんな食べ方だったとしても、

 

「この人は許してくれる」「すべてを受け止めてくれる」

という確信ができない限り、私が捕食する姿は本当に誰にも見られたくない。

 

だからできるだけ、避けて通ってきたつもりだった。

 

私のお昼ご飯は、

みんなが食べている所とは別の部屋で1人で食べるのが日課になっていて、それが唯一許される、許されないと困るワガママな逃避だった。どうしても譲れないものだった。

 

だけど今日、それは一気に崩れてしまったのだ。

 

部屋から出てくる私を目撃した先輩は、可哀想な人を見るような目をして、私を目一杯哀れんでくれた。

 

「違うんです。これが私の幸せなんです」

なんて言えたなら良かったのだけど、そんな勇気が私にあるわけなくて

何故か「ごめんなさい」と咄嗟に謝ってしまっていた。

 

何に謝ったのか解らなくて、きっと先輩は戸惑っただろう。

 

だけど、私は「今度から一緒に食べようね」のセリフが飛んでくるかもしれない事を、それはそれは酷く怯えていた。

 

そんな恐怖をスっと交わしたつもりで1日を終えようとした時、

面談しよう。というメッセージが上司から届く。

 

「ふぁー」「ぐぉー」「とりゃー」

と、意味のわからない奇声を心の中で何度も発したけれど、誰に伝わる訳でも無く、

面談をする為、いつも1人でお昼ご飯を食べている部屋をノックし、入室した。

 

 

「何か人間関係で悩んでることある?」

よっ待ってました!と私の中の私が、合いの手を入れたりして調子に乗り出したのを感じる。

 

「それが、全く何も無いです。むしろ、私皆さんのこと好きなんですよ」

 

「女性の友情とか解らないけれど、結構それぞれ一匹狼みたいなところある?もしかして」

 

「はい、たぶんみんな同じようなタイプだと思います。ひとりにしてほしいときは、自分のテリトリー守りながらやってる感じします。でも私逆にそれが楽なんです。」

 

「そっかー良かった。なら良かったよ。」

 

と、上司は目元をクシャとさせて微笑んでくれた。

 

私は、その笑顔にホッとしたかと言うと、そういう感じは一切無く

むしろ、これを恐れていたんだな。と、反省していた。

 

私がどうして、ここまでひとり飯を知られないように、わかられないように、触れられないようにしてきたのか。

お昼ご飯問題から逃避してたのか。というと、

「私たちに問題あるのかな?」「なんか思ってるのかな」

と、周りにいる優しい人達に無駄な心配をかけるのが嫌だったからだ。

 

こんな私を快く受け止めてくれている人達の優しさを踏みにじるような感じがして嫌だったからだった。

 

私は、結構まあまあ、だいぶ、相当、いくぶん、割かし、

今回のお昼ご飯問題には、めちゃくちゃ反省している。

 

私がもっと美しい人間で、食べ方にも自信があって、もっとみんなに見てほしいって生きてるモデル志望の女だったなら。

 

私がもっと人に嫌われる事など怖くなくて、嫌な思いをさせる事に神経質な微細な人間じゃなかったなら。

私がもっと社会適合者だったのなら。

と、ひたすら自分を責めたりもしたけれど

 

「さあこさんって結構色々考えるタイプ?気にしいなタイプだよね?」

と投げかけてくれた事に、なんかすごく心が軽くなっていく。

 

別に私が認められた訳じゃないけど、意地悪だと思っていた社会が“私”を受け止めてくれた瞬間のように感じたから。

 

なんだか「こんな私でも?え?良かった?って?ことですか?」と焦りながら何度も気が済むまで問いかけたい気分だった。

 

と、まあ、今回のお昼ご飯問題で、

私は己のちっぽけさを知り、空っぽさを知り、長年満たされなかった“承認欲求”が、今になって満杯に注がれていくような感覚になったのでした。

 

それと、もう1回、明日からの生き方を考えようと思えたのであったのでした。

 

男の言ういい女

今朝、見てもない録画を流してあるテレビから

「男の言ういい女は、その一瞬をどれだけ濃厚に過ごしてくれるかで判断するでしょ?」

「だけど、女の言ういい男は、一生をどれだけ過ごしたいと思えたかで判断しているから」

というセリフが聞こえてきた。

 

蛍光マーカーで線引かれたような、そのインパクトのある名言は、私の心にダイレクトにダイブしてきて、

なんか別に悪くない心地良い痛みを残したまま、今日に居座っていた。

 

私は、男の言う“いい女”になりたがった事も過去にあったし、

「お前はいい女だよ」なんて言われた日には、ジャンプして家路を辿る単純女だった。これまでは。

いや、2月26日の朝までは。

 

何よりそれを褒め言葉だと、ここまでを平気で過ごしてきたはずなのに、そんな朝の一瞬で、

正解?不正解?と自問自答する事も無く、ズタズタズタズタと崩れ落ちていくものを、無条件に受け止めてしまっていたのだ。

 

私がこれまで「いい男」と言ってきた男は確かに

「一生を共にしてくれそう」「一生一緒にいても苦じゃなさそう」

で、切り分けてきたし、本当にその通りだったから。

 

だから、私は痛いほど納得させられていたのだと思う。

 

これからの私は「いい女だね」と男に言われてもきっと喜ぶ事は無くなってしまったのだろう。

そして私の中の“純粋”な部分がまたひとつ失われてしまったのであろう。

 

「君は悪い女だね」「君はいい女ではないけど、楽しい女だよ」

「君は俺を幸せにできる女なのかもしれない」

 

私は少し笑顔で、胸に残る蟠りみたいな氷の塊にそっとキスをし、優しく溶かしてあげた。

そして騒がしい何かを、そっと寝かしつけてあげたのだった。

 

夜ご飯問題

「今日何食べたの?」

私は毎日このセリフを口にして、誰かの夜ご飯のメニューに温まるのが習慣になっている。

 

だけど別に、食べたものを聞きたい訳ではなくて、多くの中から彼が選んだものが聞きたいだけ。

 

何を食べたかなんてどうでもよくて、何に満たされたかが聞きたいだけ。

 

私は、ご飯を美味しそうに食べる人が好きだ。

そして、ご飯を食べてる自分を見られるのが、好きな人が好きである。

 

見出し1の「お昼ご飯問題」を思い出してみてくれたら解るだろうけれど、

 

私は、自分自身の欠点を補ってくれるような人を好きになる事が多くて、

私の多すぎて数えきれないコンプレックス達を文句も言わさず黙らせ、沈めてくれる人が好きだ。

 

「今日、何食べた?」

「唐揚げ」

「美味しかった?」

「普通」

「そっかぁ幸せじゃなかったのかぁ」

 

そんな風に落ち込む私を知っているせいか、彼はいつも美味しそうに食べる姿をわざわざ私に見せてくれる。

 

そして「幸せ?」と決まって聞く私に、

いつも「幸せ」を0か100かで見せてくれる。

 

「私は君が何かを食べている時が1番好き」

「なんで?」

「幸せがどんなものかが、目で解るから」

「ほぅ」

「あと、幸せな時、本当に幸せそうに何かを食べて見せてくれるから」

「確かに、食べている時が1番感情的かもね」

 

何かを喰らう時、彼はこの世を隠してくれるし、

私がここにいる意味を思い知らせてくれる。

私に“理由”を与えてくれる。

 

彼の大好物になりたい。

という夢は、まだ果たせそうにはないけれど、

 

「ねぇ、君は今日何食べたい?」

 

 

昼朝夜の大好物

食べ物の味が無くなった時の事を私はもう覚えていない。思い出せなくなった。

 

毎日のように「あれ食べたい」「これ食べたい」と、舌のベクトルを欲望に合わせて、自分がまだ大丈夫かどうかを確かめる。

 

「やりたいこと」が無かった頃に比べて、「すべき事」がハッキリしている今、

「私には何が向いているのか」に殺される事も無くなった。

 

涙を流す事を忘れてしまったのだろうか、と不安になる夜は、

そっと過去を思い出して涙を流さしてあげる。

 

それくらい自分をコントロールしながら生きれるようになった。やっと。

 

うつの人は決まって同じような文章を書く。

という記事を読んだ時は、足の先からゾワゾワと得体の知れない何かが体中を駆け回る感覚があって、一瞬「やばい」と、思ったけれど、またちゃんと戻ってこれた。

 

きっと、確実に時計の針が進んでいることを私は自覚していて、

“今日の自分”をいちいち愛でながら毎日を過ごしている。だから戻すのも上手になったのだろうと思う。

 

いつだって、私が悲しみに導かれて逃げ出さないようにする為に、必死なんだと思う。

 

いつかお腹いっぱいになるまで、私に残る過去の悲しみを食べ尽くしてやりたい。

 

そう、忘れないように、忘れっぽい私に

“決意”だけを上手に残しながら捕食できるようにしてやりたい。

 

そして私の大好物は、私の“弱さ”だと胸を張って言えるようにしてやりたい。

 

と、今日はいつもよりお腹いっぱいになる、そんな1日だった。