私がチョコミントを許す日までのレポ『チョコミントチャレンジ』第一段
どうしたものか、“春の桜”以来なかなか書く気にならず、すっかり季節は夏になろうとしているではないか。
6月梅雨、雨が私たちを濡らし、夏を迎えさせる準備をさせる。
身に纏う衣装は随分と薄ペラくなり、私は世界に同化するかのように、いっちょ前に涼しさを欲してしまっている。
何度も『夏』が纏わりつこうとするのを必死に避けながら過ごしている。
と、そんな最中、私の脳内をある疑惑がよぎった。
『私はチョコミントが食べれなかったのではなかったっけ』
そう、それはとてつもなく突然だった。突然すぎて自分でも驚いたくらい。
私はソレが苦手なことを今日まで知らない振りして生きてきたはずだった。
でもきっと私は、昔からソレがとても苦手だった。はず。
幼い頃、小さな私が舌でソレを溶かしていく過程で「苦手だ」と断定してしまってから、約15年以上が経っていた。
なのにある日、私は何故かソレの味を確かめたくなったのだった。
そんなこんなで突如始めた“チョコミントチャレンジ”は、一種の自分との戦いでもあった。
私は先入観に囚われやすい性格で、物事を決めつけて生きるのがとても好きな人間だ。
だけどその先入観や偏見は、年齢を重ねるごとにとても邪魔になった。
邪魔すぎるはずなのに変えられない自分へのディストレス状態で時々窒息死しそうになる事もある。
だから変えたかった。
覆したかった。
先入観を少しでもいい、減らしたかった。
たかがそれだけの事。埋まりそうもないくだらない事でもいい。
そんなくだらなさにチャレンジしている自分に浸りたかった。
なので今回は私の“チョコミントチャレンジ”の記録をここに残しておこうと思う。
物好きな人だけが見てくれればそれでいい。
なんなら読まれなくたっていい。別になんでもいい。
①サーティワン『チョコレートミント』
『最初は絶対にミスりたくない。』
これだけは譲れなかった。途中でリタイアなんて、たまったもんじゃない。
チョコミント克服カリキュラムに最も相応しいスタートを切ろうと、悩みに悩んだ挙句、アイスクリーム屋さんの王道“サーティワン”なら、きっと私を迎え入れてくれる!と、信じてみることにした。
なので重要な一発目は『サーティワンのチョコレートミント』に決定した。
恐る恐る一口、舌に乗せて溶かしていく。
「あれ?」
二口、三口、四口と進めていっても“嫌い”が襲い掛かってくることはなかった。
何ならチョコレートとミントが同時に現れるので「ウェルカーム!」と迎え入れてしまうではないか。
「おかしいぞ」
幼き頃の自分に問う、本当に君はチョコミントを食べたのか?と。
でも待ってくれ、まだ“好き”を断定するのは早い。
何故なら、“チョコミント克服カリキュラム”を難易度1からスタートさせたのは紛れもなく私自身だからだ。
“絶対に安心、安全”という保険をかけたのは、疑う余地もなく私自身だからだ。
アイスクリームの王道サーティワンさんにはお手上げですわ。
こりゃうめーえですわ。あなた方が胸を張って出しているそのアイスクリーム達は、うめーえです。
きっと全部のフレーバーがうめえはずです。
だって、たけぇですもんね。ちょーたけぇですもん。素晴らしいっすわあ。
と、そんな感じで、1発目のチョコミントチャレンジは順調なスタートを切ったのである。
②BAKE『ベイクアイスステック【ミント】』
次に手にしたのが、ファミリーマートに売られていた『ベイク』のチョコミントアイス。
ベイクといえばチョコレートのお菓子だが、僅少なる激うまチョコレートの一つである。
そんな“激ウマ”という貼り紙がペタッとついてある『BAKE』と書かれている商品を見過ごすわけもなく、迷わず手に取り購入した。
そんなこともあり期待値は、かなり高かった。
なのに・・・・
食べて一発目に口にした言葉は
『歯磨き粉やんけ!!!!!!!!』
とても残念で、無念だった。
せっかく信じれると思った男性に、間髪入れずに裏切られたような感覚だった。
悲しかった。悔しかった。寂しかった。
そして今回、私が歯磨き粉だと思った理由を推測するに、たぶんチョコレートとミントが分離していたからだという結論に至った。
このBAKEアイスは、ミントのみのアイスをチョコレートが包み込んでいるような構造になっていて、噛んで口に入れた瞬間に広がるのはミントの味のみなのだ。
それは、チョコレートVSミントの戦いで見事ミントが圧勝してしまうような、なんていうかチョコミント初心者には悲壮な味。
簡単に言うと、歯磨き粉でしかなかった。
歯を磨かないタイプの、歯磨き粉だった。
ただ、私はめげない。
この時点で、すっかり『好奇心』は搔き立てられていたし、お得意の『意固地』が発動していた。
あっぱれ!わたし!
③ガリガリ君リッチ『チョコミント』
私の率直な印象
『絶対ガリガリ君はキツイ』
好奇心という強い味方がついている以上、この時の私に怖いものは無かった。
キツイとわかりながらも、迷わず口にほおりこむ。
そして一言
『ありがとう、まずいです』
もう伝える事など何もない。
紛れもなく、これは私が苦手なミントアイスです。
一応チョコミントではあるのだが、口に広がるのは真っ直ぐなミントのみ。
チョコをいつまでたっても見つけられなくて、ラビリンスに迷い込む。
ゴールが見えない不安と、不快感で困惑する。
でもたまに見つける、チョコレートに『ねえ!』と呼びかけるが、とっとと居なくなってしまう。
それはそれは悲しいよ。
ここにきて私はチョコレートをつかめなかったのだ。
つかむことができなかったのだ。
まだまだ続くチョコミントの険しい道のり
一応言っておくが、これはチョコミント克服のための旅であり、決してアイスレビューなどという甘ったるいものなんかじゃない。
綺麗に見せることなど、今の私には必要がないので、包み隠さず真実を語っていくのみだ。
とりあえず一応、第一段のチョコミントチャレンジレポートはここで終了するが、第二段へと続くことを覚えていてほしい。忘れないでいてほしい。
私が、ゴールまで歩いた道のりが決して簡単ではなかったことを。
第二弾をおたのしみに。